2013年8月10日土曜日

串焼きに、タレはつけても、濁点つけぬ。

毎日通る駅の横の駐車場。

ここには電気自動車のレンタカーが置いてあります。



台数は2、3台しかないし、デザインもあんまりかっこよくなくて、乗ってる人もあんまり見ないのですが、取り組みとしては素晴らしい。

しかし…


窓、割られてました(笑)

車が燃えてたり、車の窓が壊されてたり…

※車が燃えていた話については過去の記事をご覧ください。(下記リンクより↓)
http://takeshi-yamada.blogspot.fr/2013/02/blog-post.html
http://takeshi-yamada.blogspot.fr/2013/02/blog-post_5546.html

「お前、一体どんなとこに住んでんねん!」っていう声が各方面から寄せられておりますので、

今回は僕が住む街についてちょこっとお話したいと思います。

僕が住むシャン・スュル・マルヌ(Champs-sur-Marne)市は、パリ市内から電車で20-30分ほどの場所にあります。

そのシャン・スュル・マルヌ市の西部にある「シテ・デカルト(Cité Descartes)」という街に僕の住む大学寮があります。

デカルトとは、みなさんも世界史の授業で習ったかもしれません、17世紀の有名な哲学者です。



デカルトの「我思う、ゆえに我あり」という言葉はみなさんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

デカルトは、真実を見分けるためにはどうすればよいかと考え、

そのためには全てのものを疑って、疑い得るものは徹底的に排除するという作業に至りました。

すると、どうしても疑うことのできないものを一つだけ発見します。

それは疑っている自分自身の存在でした。

つまり、「自分は考えるからこそここに存在しているのだ」というのです。

気難しいおじさんですね。

そんなデカルトの名が冠せられたこのシテ・デカルトは、多くの教育施設や研究機関が集まっている大学都市です。

先日、ふらっと散歩に出た際に撮った写真でこの街をご紹介していきたいと思います。

まずは、僕が毎日利用しているノワジーシャン(Noisy-champs)駅。

駅の前には、こんな壁画が。壁画の上にさらに落書きがされています。


目には目を、絵には絵を。です。

壁画には、白人、黒人、そしてなぜか下着一枚の中国人女性(=黄色人種)が描かれています。

様々な人種が共存している様子を表したものなのでしょう。

確かにこの街には黒人やアラブ人、中国人が多い。まぁパリの郊外はどこもそうですが。

駅を出て南へ進んだここが、この街のメインストリート。


なんかこうしてみると、ビートルズのアルバムジャケットみたいですが、そんな大したとこじゃないです。

写真左手にパン屋、薬局、銀行、カフェなどが並ぶ商店街になっています。

メインストリートとか商店街と呼ぶのはおこがましいほどその規模は小さいのですが。

この商店街を一番端まで行くと、この街に一件だけある日本料理店が。


日本食レストランといっても、中国人が経営するいわゆる"えせ"日本食レストランですけど。

ここの店主渾身のボケを発見したのですが、

この写真ではちょっとわかりにくいので、ちょっと拡大してみましょう。


「ぐしやき」!!!笑

中国人なら漢字で「串焼」って書いたらいいものを、わざわざ調子に乗ってひらがなで書くからこうなる。

本当に中国人はコピーするのが下手。

ちなみに、「ぐしやき(串焼き)」というのは「焼鳥」のことです。

今やフランス国内に1500件以上の日本食レストランがあるそうですが、そのうち9割が日本人以外(中国人、韓国人、東南アジア人など)が経営するえせ日本食レストランなんです。

そして、えせ日本食レストランのメニューと言うのは、決まって「寿司と焼き鳥」になっています。

大した味付けをせずとも出せるからでしょうか。

本物のの日本食レストランとえせ日本食レストランではどう違うのか。

寿司で言えば、米の炊き加減と酢飯の加減が絶妙に違うのと、

ネタがサーモンとまぐろ一辺倒なところぐらいでしょうか。

こっちからしたら大問題ですけどね。

さて、この料理店の前にはシテ・デカルトのシンボル的なモニュメントが。


まさに「串焼き」を思い起こさせる形となっております。

さて、この写真を撮った後、ものの5分ほどしたところでいきなり夕立ちを食らいまして、散歩どころではなくなりました。

お年頃のデリケートな僕の頭に酸性雨は命とりなので、一目散に帰宅。

まだまだ紹介したいところがあったのですが…。

というわけで、続きは第2弾として乞うご期待。


日仏交流コーディネーター
山田 剛士

2 件のコメント:

  1.  はじめまして。息子を含め3人が8月より来年6月までACBB FOOTにお世話になっております。パリのフットボールの様子知ろうとを様々検索し、山田さんのこのブログを知りました。セニョールDHの今季初戦交代で30分間出場したようですが1−2の敗戦。球際の激しさに、シュートもうてず何もできなかったとのメールが送られてきました。Tシャツ、短パンとスパイク2足を詰め無謀な旅立ちだったようで、さすがに真夏の日本からではパリの朝晩の寒さに堪えておるようです。現地の小栗さんに生活面も含め大変お世話になっておりますと話しております。
     食べ放題の中華店に食事に行ったようですが、とても食べれたものではなかったようです。小さな話題ですが、ほとんど情報もなくACBBのホームページやミシェル・ルルーさんのFBで近況を知るのみで。パリのフットボールや街の話題があるととてもうれしいです。

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    1. はじめまして。3人の親御さんですね。先日、初めて3人にお会いしました。3人とも言葉がわからないながらもパリでの生活を楽しんでいるようです。私も高校時代に1年間パリ郊外のクラブにサッカー留学をしておりましたので、彼らを見ていると昔の自分を思い出します。色々とサポートをしてあげたいのですが、私は今月末で日本に帰国が決まっておりまして、大したことはできないかもしれません。ただ、小栗さんという経験があり信頼できる方が全面的にバックアップしておりますのでご安心ください。また、本日はパリジャン紙から3人への取材がありまして、インタビューの通訳を私がさせていただきました。その様子はまたこのブログでもご紹介させていただきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

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