2013年8月20日火曜日

七転び、八起きで走る、楽しき夏よ。

夏のある日。

パリの道を歩いていると、いきなり「ピピィィィーーーーーーー!!」という警笛が鳴り響き、

警察によって車道が封鎖されました。

「なんやなんや!?事件か!?事故か!?」と思って見ていると…

道の向こうからすごいスピードで人の塊が!!

よく見ると…ローラースケート!!



もちろん車を制止する警察官もスケートを履いています。

数百人ものスケーターが気持ちよさそうに駆けていきます。

パリでは週末になるとローラースケート愛好者のために、車道が解放されます。

芸術や文化に寛容なフランスらしい光景です。


数日後、会社にて。

「タケシ、明日のお昼休みにスケートしに行くけど来る?」と言われました。

「スケート?まじで!?行く行く!でもやったことないし大丈夫かな…」

「大丈夫!大丈夫!」

フランス人の大丈夫ほどあてにならないものはないけど…まぁいっか、楽しそうやし!

そして、翌日のお昼休み。

雲一つない快晴!絶好のスケート日和!

同僚の車に乗り込み、到着したのはスケート場。

なんや、道で走るんやないんか。まぁいっか、どうせ道で走ったら置いてかれるだけやし。

中へ入ると…

「ん?なんか寒いな。クーラー効かせ過ぎやろココ。」って…


アイススケートやないか!!

てっきりローラースケートやとばかり思っていた僕。

まさか夏にアイススケートやとは思いませんでした。

アイススケートなんかほぼ15年ぶり。

っていうか僕、実はサッカー以外のスポーツはまるで出来ないんです。

そして、案の定…


リンクに入ってものの数十秒で、思いっきり尻もちをついてしまいました。

「ハハハハハーーーー!!」ってみんなに大笑いされました。

滑れないけどスベらない。


そんな滑れない僕に救世主が…イルカさんです。

イルカさんにさえ捕まっていればもうコケることはありません。

しかし、そんな甘い世界ではありません。

リンクの真ん中でイルカさんを奪われ…


上司のエロディに引っ張りまわされました。

いたずらっ子を上司に持つと大変です。

そのお陰でコツをつかんだのか、最後の方は人並みに滑ることができるようになっていました。


楽しいお昼休みでした。


山田 剛士

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