2013年9月20日金曜日

色々な、色がかかって、旅終える。

みなさま、お久しぶりです。

8月に行った旅行についての話を前回(二日目)、前々回(一日目)と書きましたが、

最後の三日目について書かぬままご無沙汰してしまいました。

というわけで、気を取り直して…写真たっぷりでお届けしましょう。


一日目、二日目をフライブルクで過ごした後、最終日の三日目はフランスのアルザス地方へ。

まずはフライブルクから電車とバスでコルマールへ移動。

コルマールの駅舎はこんな感じでなんやお洒落な感じでした。


駅周辺には大して何もなく、観光名所の旧市街へは駅から徒歩でおよそ15分。

駅から旧市街へ向かう途中でこんな乗り物(?)を発見。



旧市街へ着くと、こんな景色が広がっていました。


まるで映画の舞台セットの中にいるかのようでした。


パリにある建物とは全く違った造りで、木組みの建物がほとんど。

これはドイツによく見られる種類の建物なのですが、実はこのアルザス地方はその地理的な要因から、

16世紀から20世紀にかけてフランスとドイツを行ったり来たりしていました。

ある時はフランス領、ある時はドイツ領と、フランスとドイツがこの地方を奪い合っていたのです。

その影響から、現在でもフランスにありながらドイツの文化が色濃く残っているのです。

それにしても一つ一つの建物がもう憎いほどお洒落。

さらに、建物もいいけどそこに飾られている看板もこれまたお洒落。




 


さらに歩を進めて、小さな川が流れる街の中心へ。










このコルマールという街は「ハウルの動く城」のモデルにもなったと言われています。

そう言われてみれば、こんな感じの町並みが描かれていたような気がするようなしないような…。

「ハウルの動く城」と言えば、カルシファーの火で作る目玉焼きがめちゃくちゃ美味しそうで、

見る度によだれが垂れます。

そんなことを考えていたらお腹が空いてきたので、オープンテラスのレストランでランチタイム。

アルザス地方名物の「シュークルート」を食べました。


キャベツの酢漬けにソーセージやベーコン、ジャガイモなどが添えてあります。

アルザスに来てこれ食べへんかったら、アルザスに来たことにはなりません。

街の景色と美味しい郷土料理でお腹いっぱいとなったところで、

コルマールを離れて電車でストラスブールへ移動。

ストラスブールに着いて、まず目に入ったのがこの駅舎。


外観はいかにも近代的なたたずまいなのに対し…


中はこんな感じで古い駅舎が残されています。

まさに伝統と革新、古い街並みと新しい街並みが組み合わさったような街でした。

このストラスブールの見どころといえば、何といっても街の中心にそびえ立つこの大聖堂。


高さは142メートルで、19世紀半ばまでは世界で一番高い建築物だったそうです。

さらに大聖堂周辺の旧市街には、コルマールと同じような木組みの建物が軒を連ね、

独特の雰囲気を作り出しています。



そして、大聖堂の中はこんな感じになっています。


この荘厳な雰囲気の中に足を踏み入れれば、

キリスト教信者が許しを乞うて懺悔するのもわかるような気がします。

善人の僕は何も懺悔することがありませんでした。

しかし、神様はそんな自惚れを見破っていたのでしょうか、大聖堂から出ると大雨が降っていました。

雨宿りついでに大聖堂に戻り、胸に手を当てて過去の自分の行ないを見直してみました。

結局、僕は善人などではなく悪人でした。

神様に許しを乞いたいところでしたが、懺悔の仕方がわからない。

とりあえず、手を合わせておきました。

しばらくして外に出ると、雨は止んでいました。

そしてよく見ると…


巨大な大聖堂に虹が架かっていました!

神様からの贈りものでしょうか?

ええもん見さしていただきました。

こうして、晴れ晴れとしたスッキリとした気持ちでパリへの帰途につきました。

今回、僕が旅したアルザス地方のストラスブールとコルマール、そしてドイツのフライブルクの3都市は、

比較的近い距離にありますので、一度に回るといいかなと思います。



みなさんも機会があれば是非旅行してみてください。


山田 剛士