2014年12月11日木曜日

自転車を、見ているだけです、リフジンな。

僕がこのブログを放置している間に、いつのまにやら木枯らし吹きつける季節となってしまいました。

自転車で走ると、スピードを出せば出すほど冷たい風が体に染みて辛い。

自転車を持っていないのが幸い。

いや持ってへんのかい!というツッコミはコメント欄まで。

さて、以前にこのブログでも書きましたが、日本にはフランス語の名前がついた自転車がいっぱいあります。

※下記リンク参照
http://takeshi-yamada.blogspot.jp/2014/09/blog-post_12.html
http://takeshi-yamada.blogspot.jp/2014/09/blog-post_15.html


最近見つけたのがこちら。


「Quiche(キッシュ)」とは、卵とクリームを使ったタルトのことで、

最近は日本のパン屋さんなんかでもたまに見かけますが、フランスの名物料理の一つです。

でも、日本にあるキッシュって小さくて物足りないよね!という共感はコメント欄まで。

ちなみに、後ろに見えるのはフランス語で「午後」を意味する「Après-midi(アプレ・ミディ)」を冠した自転車。

「自転車」に「午後」も「キッシュ」もまるで似合いませんが、

「午後」に「キッシュ」というのは相性抜群の組み合わせです。


さて、毎日こうしてフランス語の名前がついた自転車を探しながら歩いているのですが、

先日、並んでいる自転車をじーっと見ながら歩いていると、警察の方に「自転車泥棒」と間違われてしまいました。

「実はこういう理由で…」と、携帯でブログを見せると、

「あ、なんや、そういうことか!てっきり自転車を物色してるのかと思ったよ~ははは」と無罪放免。

警察官のおじさんは、僕のブログを読みながら「へ~これおもしろいね~」と絶賛してくれました。

読者様ゲット!

とはいえ、もう自転車泥棒に間違われたくないので、「自転車シリーズ」は今回でラストにします。



そんな今回は、「自動車メーカーの自転車」について。

街にある自転車を見ていると、外国の自動車メーカーがこぞって自転車も出していることに気づいたのです。

まずはこちら。


フランスの自動車メーカー「プジョー(PEUGEOT)」の自転車。

「プジョー」という名前は、創業者の名前が由来なのですが、

知らない人が読むと「プジョット」となりかねません。
フランス語には「単語の最後の文字が子音の場合はその文字は読まない」という原則があります。

なので、「PEUGEOT」 の最後の文字である「T」は発音されないのです。



続いてもフランスの自動車メーカー「ルノー(RENAULT)」。

「ルノルト」ではありません。

先ほどの「PEUGEOT」と同じく、「RENAULT」もまた、最後の子音「T」は読まず、さらにはその前の「L」も発音されないのです。


こちらはドイツの自動車メーカー「オペル」の自転車。

ドイツ語はわかりません。悪しからず。


続いてもドイツ車「フォルクスワーゲン(Volkswagen)」。

さりげなく、横にある「Fromage(フランス語で「チーズ」の意味)」が顔を覗かせています。


お次は、アメリカの自動車メーカー「シボレー(CHEVROLET)」。

手前には、今度は強引に映り込んできた「Fromage」。

しつこいので、ピンボケにしてやりました。

フランス土産にチーズを買って、旅行カバンの中に入れたら、帰ってきて開けた時に強烈なチーズ臭がしたよ!という報告はコメント欄まで。

ちなみに、「シボレー」はアメリカの自動車メーカーですが、その名前はフランス語に由来します。

「PEUGEOT」、「RENAULT」と同様、最後の文字の「T」が発音されません。

フランスでは「シュヴロレ」という発音になりますが、英語では読みにくいらしく、「シボレー」と読むようになったそうです。


そして、最後にこちら。


リムジン。

世の中、色んな自転車があります。

世の中、色んな人がいます。

PS:この流れからすると、テープ剥がしたら「Fromage」なんちゃう?っていうオチの希望はコメント欄まで。


山田 剛士

2014年10月27日月曜日

秋空に、トマトと頬の、赤染まる。

時が経つのは本当に早いもので、僕がフランスから帰国して一年が過ぎました。

長い間フランスに居てたせいか、いまだに日本語がおぼつきません。

先日、カフェにて。

「アイスコーヒーのSサイズください。」と言うつもりが…

「アイスコーヒーの冷たいのください。」と言ってしまいました。

店員さんに「アイスコーヒーは冷たいものしかございませんが?」とツッコまれてしまいました。

さらにその翌日、友人宅での食事会にて。

「トマトはフルーツや!」と主張する友人に対して…

「トマトは果物やろ!」と言ってしまいました。

本当は「トマトは野菜やろ!」と言いたかったのに。

友人に「ほんま相変わらずやな!」と言われて気づきました。

こういう言い間違いが多いのは昔からでした。

そういやこんなこともありました。

5年くらい前に、ローソンにて。

「マイルドセブンください。」と言いたかったのですが…

「セブンイレブンください」と言ってしまいました。

少し間が空いた後、店員さんは「あぁ!」と言って、

「セブンイレブンはあっちです!」とご丁寧にも指でさして教えてくれました。

恥ずかしさに頬を赤らめてセブンイレブンに向かう青年がいたらば、それは僕です。

どうも山田です。


さて、今回はすっかりシリーズ化してしまった「街に溢れるフランス語」の第4弾。

今回は「なんでこんな名前つけてん!」と、ついついツッコんでしまったものをご紹介します。


まずはこちら。


美容室 Elle fou

姫路市で見つけた美容室「Elle fou (エルフゥ)」。

フランス語で「Elle (エル)」は「彼女は」の意味で、

「fou (フゥ)」は「狂った、気違いな」という意味になります。

あえて英語に訳すならば「She crazy」。

英語でいうところの「is」にあたる「est」が抜けているし、

フランス語の形容詞には男性形と女性形があって、主語に合わせて形が変わるので、

正確には「Elle est folle(彼女は気違いだ)」となるのですが、そんなことはどうでもいい…

なんでこんな名前つけてん!


続いてはこちら。
ブティック Soeur de Très Très

大阪・梅田のNU茶屋町で発見したブティック「Soeur de Très Très (スール・ド・トレ・トレ)」。

「Soeur (スール)」は「姉・妹」、「très (トレ)」は「とても」となるのですが、

日本語に訳しようがないので、こちらも英訳してみましょう。

「Sister of very very」

全く意味がわからない…。

「とてもとても」何やねん!


続いてはみなさんも見たことがあるのではないでしょうか。

カフェ Café de crié

全国にチェーン店を持つカフェ「Café de crié (カフェ・ド・クリエ)」。

「crié (クリエ)」は「叫んだ、泣きわめいた」という意味になります。

文法的にもおかしく、友人のフランス人に聞いても「意味不明」だというこの店名。

偶然か必然か、上の写真を撮ったのは兵庫県神戸市内にある店舗。

渦中のあの元議員さんもここで「泣きわめいた」のでしょうか。


最後はこちら。

美容室 LA DEUX CHEVEAUX

関東地方で見つけた美容室「La deux cheveaux」

 いろいろツッコむところがあり過ぎるのですが…

まず「Cheveaux」なる言葉はフランス語には存在しません。

おそらくは「髪の毛」を意味する「Cheveux (シュヴー)」、

もしくは「(複数の)馬」を意味する「Chevaux (シュヴォー)」、

どちらかのスペルを間違えたのだと思われます。

美容室ということを考えると「髪の毛」の方なのでしょう。

しかし、「Cheveaux」の前に「2つの」という意味の「deux」があるので、

仮に髪の毛だったとしても「2本の髪の毛」となり、いずれにせよツッコまざるをえません。

髪の毛が2本しかない人は美容室には来ません。

っていうか髪の毛が2本しかない人は「海平さん」しかいません。


間違いは誰にでもあります。

え?どの口が言うてんねんって?

今後、言い間違いには注意いたします。


山田 剛士

2014年9月15日月曜日

名がつけど、飛ばないチャリは、ただのチャリ。

日本は世界でも有数の自転車大国です。

保有台数は7000万台を超え、日本の人口が約1億3千万人ですから、およそ2人に1人が自転車を持っていることになります。

保有率だけでいうとオランダやドイツの方が多いのですが、欧米で自転車というとマウンテンバイクなどの本格的なものです。

日本ではマウンテンバイクの保有率は11%にしか過ぎず、63%をシティ車(いわゆるママチャリ)が占めます。

つまり、欧米における自転車は余暇や休暇を楽しむための遊び道具であり、日本におけるそれは日常の生活用品であるといえます。

さて、今回は、そんな自転車をピックアップします。

前回の記事では「fromage」つまりフランス語でチーズを意味する名前が付いた自転車をご紹介しましたが、それだけではないのです。

よく見ると、他にもフランス語の名前がついた自転車がいっぱいあります。

「なんでこんな名前つけたん!?」とネーミングセンスを疑いたくなるものばかりですが…。



Avec vent(アヴェック ヴァン)

「vent(ヴァン)」は「風」の意味、「avec(アヴェック)」は「~と共に」とか「~を使って」という意味なので、「Avec vent」で「風にのって」ぐらいの意味でしょうか。

正確には「Avec le vent」となるのですが、自転車らしい爽やかなネーミングかと思います。

ちなみにこの「avec」という言葉、最近の若い世代の方はご存知ないかもしれませんが、数十年ほど前までは「カップル」の意味として日本の街中で普通に使われていました。(*日本語での表記は「アベック」)

皆さんのお父さんとお母さんも、結婚前は「アベック」だったのです。

フランス語の「avec」にはカップルという意味はありませんので悪しからず。

 

Rendez-vous(ランデヴー)

この「ランデヴー」という言葉も先ほどの「avec」と同様、数十年前までは日本語として使われていた言葉で、「デート」という意味でした。(*日本語での表記は「ランデブー」)

本来はフランス語で「人と会うこと」「人と会う約束」という意味で、その「人」は恋人であろうが兄弟であろうが友人であろうが誰でもいいのですが、なぜか「恋人と会うこと」つまり「デート」の意味として使われるようになったのです。

「アメリカ人は金に生き、日本人は仕事に生き、フランス人は愛に生きる」なんて言葉をどこかで聞いたことがあります。

「アベック=カップル」にせよ、「ランデブー=デート」にせよ、「愛」にまつわる言葉がフランス語から来ていたのは、そんなフランス人のイメージのせいなのかもしれません。


そして、それやったら「あれ」もあるやろうと探していたら見つけました…。


Amour(アムール)

そのまんま「愛」の意味です。

しかし、なぜ自転車に「愛」なのでしょうか。

イメージしてください。

夕陽照りつける河川敷に二人乗りで右に左にフラフラしながらゆっくりと前へ進む制服を着た若い男女。

青春を謳歌する若者たちのその自転車に「amour」と書いていたら絵になりません?

ちょっとクサ過ぎるかな(笑)

  

Petit maman(プチ ママン)

「Petit」は「小さな」という意味と、「愛しい」という意味を持ちます。

「maman」は「ママ」というお母さんに対する呼び方ですから、「petit maman」で「愛しのママ」という意味になります。

正しくは「petite maman(プチットゥ ママン)」となりますが、こんな名前が自転車についていれば、お母さんも大変なお買い物に精が出ることでしょう。

まさに主婦の味方。
  


APRES×MIDI(アプレミディ)

正しくは「après-midi」となりますが、「午後」の意味です。

「-」のところをお洒落に(?)「×」としているところがなんか鼻につきます。

でも、認めたくないけど、お洒落な自転車です。

お洒落女子が乗るやつ。

ちなみに、写真の白以外にも黄緑と黄色の存在を確認しております。



Palme d'or(パルムドール)

この「Palme d'or」の意味は、映画好きの方ならご存知かもしれません。

あのカンヌ国際映画祭における最優秀作品賞を「Palme d'or」といいます。

「Palme」は「ヤシの葉」、「d'or」は「金色の」という意味なので、「Palme d'or」で「金のヤシの葉」となります。

受賞者に贈られるトロフィーの形にちなんでそう呼ばれています。

ちなみに、サッカーの世界最優秀選手賞である「Ballon d'or(バロンドール)」は「金色のボール」の意味。

あ、念のため言っておきますが、この自転車はカンヌ映画祭のパルムドールを受賞しているわけではありませんし、受賞作品に登場しているわけでもありませんので悪しからず。



Agenda(アジャンダ)

「Agenda」は「手帳」の意味。

限界です。

 ここまで「なんでこんな名前つけたんや?」っていうネーミングをフォローしてきましたが、これはもう無理です。

なんで手帳やねん!!


そして、最後はこちら。


Avion(アヴィオン)

「Avion」は「飛行機」の意味。

自転車なのに名前は飛行機。

形は自転車やけど飛ぶかもしれへん。


世界の科学技術は恐ろしいほどの勢いで進化しています。

数十年後、自転車が飛ぶようになる日が来るかもしれません。



山田 剛士

2014年9月12日金曜日

はいチーズ、見つけるたびに、パシャリする。

フランスの食べものといえば、皆さんは何を思い浮かべますか?

フランスパン?ワイン?フォアグラ?エスカルゴ?

色々とありますが、やはりフランスといえばチーズでしょう!


最近では日本でもチーズを使った料理が増え、チーズが好きだという人も多いですが、フランスの足元にも及びません。

チーズの年間消費量を比べるとその差は一目瞭然。

日本人のチーズ消費量が一人あたり年間2.4kgなのに対し、

フランス人のチーズ消費量は世界一で、一人当たり年間26.2kg。

なんと日本人のおよそ11倍ものチーズを食べていることになります。

確かに、フランスにはチーズフォンデュやラクレットなどチーズ料理が多いし、色々な料理にチーズを使い、パスタにもひくぐらいチーズをかけます。


しかし、日本にはフランス語でチーズを意味する「fromage」という名前の付いた自転車が溢れています。

シルバー






さらに、このたびfromageにニューデザインが登場しました。

fromageの意味に気付いたのか、ぱっと見英語にも見えるちょっと誤魔化したデザインとなっております。


ニューデザイン緑

ニューデザイン黒

乗ってる人に教えてあげたいけど、そんな勇気ない。

っていうかむしろ僕も欲しい。


山田 剛士

2014年8月2日土曜日

フランス語、落ちてないかな、いつもの道に。

みなさんはご存知でしょうか?

日本の街かどにはフランス語が溢れていることを…。

フランスのお洒落なイメージがそうさせるのか、はたまたフランス語の美しい響きがよろしいのか、レストラン、ブティック、洋菓子店、マンションなどなど、至る所にフランス語が見え隠れしているのです。

今回はそのいくつかをご紹介します。

まずは…


マンション「メゾン・ド・ブラン」

「メゾン(maison)」はフランス語で「家」の意味で、マンションやアパートの名前につけられているのをよく目にします。

「ブラン(blanc)」は「白い」という形容詞ですが、英語の「of」にあたる「de」で繋がれているので、この場合は「白」という名詞になります。

ですので、直訳すれば「白の家」となります。

日本語でもなんか違和感があるように、フランス語としてもなんかおかしい感じ。

しかも、「maison de blanc」というと「リネン製品(つまりシーツやハンカチなど麻製品)のお店」という意味があるので余計変な感じ。

そもそもフランスでは、マンションやアパートに名前がついていることがあまりありません。 



続いては…
 
アパート「Onze六甲」

「onze(オンズ)」はフランス語で「11」の意味。

なぜ「11」なのでしょうか?

部屋数が11室なのか、11番地にあるからなのか、それとも建てた人がサッカー好きなのか…想像力が掻き立てられます。
 


続いては…

アパート「モンラヴィ」

これ、めっちゃ間違ったフランス語です。

「mon(モン)」は英語の「my」にあたる「私の」という意味ですが、フランス語には名詞に男性形・女性形があり、「vie(ヴィ)」が女性名詞なので、それに合わせて「mon」の形も変わり、正しくは「ma」となります。

「ma vie」で「私の人生」とか「私の生活」という意味になりますが、なぜか間に英語の「the」にあたる「la」が入っている。
 
英語で言うと「my the life」みいたいな感じです。


まだまだいきます…
 

ペットサロン&ホテル「Rassurer」

「Rassurer(ラスュレ)」は「~を安心させる」という動詞です。

動詞を店名にしてしまうという大胆かつ珍しいパターン。

「Rassurer」の意味が示す通り、「安心して」ペットを預けられるわけですね。

っていうか今時はペットのホテルがあるんですね。そっちの方が驚き。
続いてはこちら…

ブティック「L'arc-en-ciel」

「L'arc-en-ciel(ラルカンスィエル)」は「 虹」の意味です。

婦人服を中心に子供服も取り扱っております。

名前の由来は、赤、オレンジ、黄色、緑、青、紫、、、まさに「虹」のごとく、様々な色味の服を揃えていることからきているのでしょうか、それともバンド「ラルク・アン・シエル」の影響を受けたのでしょうか。


このブティックのお隣にあるのが…

   
「Salon de eclat」

何のお店なのかよくわからなかったので、検索してホームページを見てみると…

「美魔女創作サロン」とありました。

なるほど、ここで美魔女に変身なさったご婦人が、隣のブティックでお洋服をお買い求めになるのですね。

「輝き」とか「華麗さ」という意味の「éclat(エクラ)」ですが、看板には「e」の上のアクセント記号が足りません。

また、フランス語の綴りは、母音と母音がくっつくエリズィヨンという法則があるので、正しくは「Salon d'éclat」となります。


最後はこちら…
美容室「Coupé」
ホームページを確認したところ…

『店名の「Coupé(クペ)」とはフランス語で「切る」を意味します。』とありましたが、フランス語で「切る」は「Couper(クーペ)」で、発音は同じですが「Coupé(クーペ)」だと「切った」という意味になってしまいます。
 
さらに、この美容室のガラスにはこんな言葉が…


「N'est-elle pas cette coupé?」

「あの子、この髪形じゃない?」という意味にしたかったと思われますが、最後の「é」のアクセント記号が要りません。

せっかく否定倒置疑問文という難しい文法を使っているのに、残念。詰めが甘い。

カットの方は、お客様のご要望に合わせて最後まできちんとケアしてくれるはずです。


さて、今回は名前にフランス語を冠した7つのお店やマンションをご紹介しましたが、実は、これらすべて、僕の家から最寄り駅のJR六甲道駅までの道中、わずか徒歩10分の間にあります。

決してこの界隈が特別なわけではありません。

あなたの街にもきっとあります。

仕事の生き帰りの代わり映えしない道中も、こうしてフランス語を探しながら歩いてみるといつもとは違った景色に見えるかもしれません。


山田 剛士

2014年7月14日月曜日

シメシメと、隣のメシで、味シメる。

今、世界中で日本料理がブームとなっています。

「寿司」が世界の共通語となり、「和食」はユネスコの無形文化遺産となりました。

しかし、外国人は本当の日本料理を知っているのでしょうか。


フランスには、1,500件以上の日本料理店があります。

しかし、そのうちの90%は日本人以外の中国人、韓国人、あるいは東南アジア人によって経営されています。

自分のお国の料理で勝負したらええのにと思うのですが、「日本料理」という看板を掲げているだけで客が入ってくるので、そこに味を占めているわけです。

その特徴は、「寿司」と「焼鳥」がメインになっていること。

寿司であればある程度高めに金額設定できるし、彼らは「米を丸めて刺身を乗っけるだけだから簡単に作れる」と思っている。

だからシャリが何より不味い。そして、シャリが不味い寿司は上に何を乗っけても不味い。

焼き鳥も、「串に刺して焼くだけ」と比較的簡単に作られ、またフランスにはbrochetteという串焼料理があってフランス人にも受け入れ易いため、寿司とセットになっているのでしょう。

「日本料理」は寿司と焼鳥だけではないし、そもそも日本料理の特徴は、寿司屋、焼鳥屋、うどん屋、ラーメン屋、お好み焼屋などなどそれぞれの料理によって「専門店」があり、さらにそれぞれの料理でバラエティーに富んだ様々な種類があることで、「日本料理」と一言で括れるものでもありません。


さて、パリの街中をぶらりしていると、「エセ日本料理店」のもう一つの特徴を見つけてしまいました。

実は、多くの店名が日本の都市の名前になっているのです。

きりたんぽ、ございません。
 
らっきょう、ございません。
 
ひつまぶし、ございません。
 
梅干し、ございません。
 
ゴーヤチャンプルー、ございません。
 
 
さらに、日本の都市名を店名にしているくらいなら可愛いもんだと思ってしまったのがこのお店。
 
キムチ、ございます。
完全にナメてるやん。


変わってこちらはフランス人経営の回転寿司。

「びっクラぽん」はございません。
 
まぐろと並んで、「苺の巻き寿司チョコソース添え」が流れてきました。
 
さすがに恐ろしくて手がつけられませんでした。
 
 
さて、デリバリーの代名詞といえば日本もフランスもピザですが、

フランスでは「デリバリー寿司」がその座を奪わんばかりに増えています。
 

 
僕が住んでいた家のポストにも、毎日のごとくデリバリー寿司店のチラシが入っていました。



ある日、夜遅くに帰ってきて、近所のお店がどこも閉まっているので、寿司の出前でも頼もうと電話してみました。


電話の向こうで、中国語なまりのフランス語が聞こえました。

「はい、もしもし」

ちょっと声が大きいので、電話を耳から少し離します。

「すみません、注文したいんですけど。」

「あ、もう閉店しました。」

「あれ?チラシには22時閉店ってあるけど…まだ21時過ぎですよね?」

「あぁ今日はお客さん来ないからもう閉めました。」

「は!?」

いやいやいやいや!今、ここに、いるんですけど!客!

フランスクオリティなのか、はたまた中国人クオリティなのか…。


彼らには、日本料理店の醍醐味とも言える「おもてなし」の精神すら全くありません。


多くのフランス人は、日本人と中国人、韓国人の区別がつきません。

なので、日本料理店で働いている人は日本人、日本料理店で出されるものは本物の日本料理だと思っています。

それでもフランス人はこれらのエセ日本料理を「美味しい」と言って食べています。
 
だから一人でも多くのフランス人に日本に来て、本物の日本料理を発見して欲しいのです。

きっと、「自分たちが今までフランスで食べていたものは何だったのか?」と目を丸くし、「本物の日本料理はなんて美味しいのだ」と舌を巻くに違いありません。
 
 
 
山田 剛士

2014年6月14日土曜日

歌声よ、届けかなたの、あなたのもとへ。

ブラジルカラーの黄色一色に染まったスタジアム…

待ちに待ったブラジルワールドカップが、開催国ブラジルとクロアチアの対戦でついに幕を開けました。

試合開始前のブラジルの国歌斉唱をご覧になられたでしょうか。

ブラジルの国歌斉唱が始まると、エースのネイマールをはじめ多くの選手が感極まって涙を流し、

6万人を超える観客が国歌斉唱というより「国歌熱唱」。

さらに、国歌を歌い終えるとまるでゴールを決めた時のごとく雄叫びをあげる選手たち。

さすがはサッカー王国ブラジルと思わせる凄まじい雰囲気でした。


サッカーの国際試合では、試合開始前に両国の国歌の斉唱が行われます。

僕は学校で「君が代」を習った記憶はないし、親から教わった覚えもありません。

僕に「君が代」を教えてくれたのはサッカーでした。

三度の飯よりサッカーが好きだった少年時代、テレビの前にしがみついて見た日本代表の試合で、試合前に流れるこの国歌を自然に覚えていったのです。

君が代だけでなく、学校や家庭が教えてくれない多くのことを学ばせてくれたサッカーは、僕にとって先生や父親のような存在だったのかもしれません。

さて、明日の日本代表の試合では、もちろん「君が代」が流れるわけですが、みなさんは「君が代」の歌詞の意味はご存知でしょうか。

「君が代は 千代に八千代に 細石の 巌となりて 苔の蒸すまで」
「きみがよは ちよにやちよに さざれいしの いわおとなりて こけのむすまで」

平仮名にしてみるとよくわかるのですが、「五・七・五・七・七」の形、つまり和歌となっています。

(*ちなみにこのブログのタイトルは毎回「五・七・五」になっています。)

というのも、この歌はもともと平安時代から庶民の間に伝わる和歌であり、

明治時代に国歌を定める必要が出てきた時に、この和歌に音をつけたのが「君が代」なのです。

他の国の国歌と比べると落ち着いた荘厳な雰囲気で、悪く言えば地味でちょっと暗い印象を持ちます。

しかし、僕はそこにこそ日本らしさを感じます。

例えばサッカーの試合に挑む選手を想像してみて下さい。

試合を前に選手たちは感情が高ぶってきます。そこに流れるのがこの「君が代」なわけです。

一度高まった感情は「無」の状態となり、気持ちを落ち着けることができます。

「禅」であったり「侘び寂び」とも言えるかもしれません。


国歌が終わった後、一度「無」に持って行った感情は一気に極限状態まで高まります。

大きくジャンプするためには、一度屈む必要があるのです。

言ってみれば、君が代は気持ちの「バネ」を縮める役割をしているのです。



では、この歌にはどういった意味があるのでしょうか。

「君が代は」
「天皇の御代(*在位する期間)が」もしくは「あなたの人生が」

「千代に八千代に」
「千年も、八千年も」 

「細石の」
「小さな石が」

「巌となりて」
「大きな石となって」 

「苔の蒸すまで」
「苔が生えるまで」

つまり…「天皇の御代(あなたの人生)が、千年も八千年も、小さな石が大きな石となって苔が生えるまで、ずっと続きますように」という意味になります。


君が代は、戦後以降、現在でもその歌詞が問題視されることがあります。

「君が代」の「君」は君主のことで、つまり「天皇」を意味するのがその要因です。

「君が代」を問題視する人たちは、この歌は「天皇を賛美しているからいけない」と口を揃えますが、天皇を賛美することの何がいけないと言うのでしょうか。

だったらイギリス国歌の「女王陛下万歳」や、スペイン国歌の「国王行進曲」もダメなのでしょうか。

また、「君」は「天皇」ではなく「大切な誰か、あなた」と解釈することもできます

 
「天皇の御代が永遠に続く」ということは「日本が永遠に存在するということであり」、それは「大切な誰かの人生がずっと続く」ということにつながるからです。

 その昔、世界では領土を巡っての「食うか食われるか」の侵略争いが繰り広げられてきました。

それが「戦争」だったわけです。

戦争に負けて他の国に侵略を許した場合、もちろん国はなくなり、君主は抹殺され、国民は奴隷となり、下手をすると殺されるのが常識でした。

ですから、大切な誰かを守るためには他国に侵略を許してはならず、君主が存在するということは、他国に侵略されていないことを象徴しているわけです。

日本という国は、2674年前(紀元前660年)に初代神武天皇が即位して以来、一度も侵略を受けることなく存続しており、これは現存する国家の中で最も長いのです。(*二番目に長いデンマークで1000年ちょっと)



また、「小さな石が大きな石となるまで」という歌詞は、「起こらないであろうことが起こるまで」という非現実的な比喩表現で、遠回しではありますが「永遠に」を表しています。

しかし、「小さな石が大きな石になる」という非現実的に思える現象は、実は科学的に十分に起こり得る事だそうです。
神社を訪れると、よくこんな石が置いてあるのをご存じないでしょうか。

生田神社(兵庫県神戸市)のさざれ石


橿原神宮(奈良県橿原市)のさざれ石

これが小さな石が合わさって大きな石となったもので、「さざれ石」と呼ばれるものです。

「小さな石が合わさって大きな石となる」というのは、国民一人一人が集まって一つの国を成す様子を想像させます。

この「さざれ石」のごとく日本国民が一つとなり、日本代表の勝利を信じて応援すれば、日本代表がこの「食うか食われるか」のワールドカップの戦いを勝ち抜き、最も長くピッチに立ち続けることもできるのではないでしょうか。
 

山田 剛士