2013年5月1日水曜日

頬伝う、涙の粒で、強くなれ。

【2日目】

いよいよ大会が開幕。

午前中は開会式。

まずはこの大会の楽しみの一つであるパレード。

それぞれのチームや国をアピールするためのグッズを手に街を歩きます。





大会のマスコットキャラクターのにわとりさん。ちょっと気持ち悪い(笑)





開会式ではリヨン、PSGといった強豪チームに挟まれる形で整列。

今大会では他に、マルセイユ、リール、サンテティエンヌ、レンヌなどのフランスリーグの下部組織はもちろん、海外からも川島選手所属のスタンダール・リエージュの下部組織などの強豪チームが参加します。


そして午後からはいよいよ予選リーグがスタート。

今大会は、諸事情で小栗兄さんがカメラマンのため、僕が監督。

山田監督を中心にミーティング


初戦はフランス・リーグアンのバスティアの下部組織であるバスティアU-11と対戦しましたが、こてんぱんにやられて0‐4の敗戦。

ボールもほとんど持たせてもらえませんでした。

試合後、子供たちは悔し涙を流していました。

そういえば僕も小学生の頃、遠征の試合でPKを外してしまい、泣いたことがあったな。

こうやって悔しい思いをして成長していくのです。

「良薬口に苦し」と言いますが、勝つことよりも、負けて悔しい思いをする方が強くなる。

2戦目は地元のクラブ、PLOUVIENと対戦。

1点を先制しましたが、試合終了まで残り2分のところで失点してしまい、1-1の引き分け。

あと一歩のところで勝利を逃してしまいました。

そして3戦目は地元クラブASPTTブレストに1-4と敗戦。

これで明日行なわれる予選リーグの残り2試合に勝たなければ予選敗退という状況になってしまいました。


さて、夜は、お疲れの様子の小栗兄さんを残して、一人でブレストの試合を観に行ってきました。

ブレストはホームに同じブルターニュ地方のレンヌを迎えました。

スタジアムは大きくはないけれど、ピッチまでの距離が近いし、なかなかいい雰囲気でした。

昨日、クレープ屋さんで出会ったフロリアンは、先発どころかベンチにも入っていませんでした。





試合は2-0でレンヌが勝利。

決してレンヌがよかったというわけではないのですが、ブレストが酷すぎた。

ブレストの選手たちからは、「勝ちたい」という気持ちがまるで見えませんでした。

リーグアンも残すところ4試合。

ブレストは現在19位と下から2番目でこのまま行くと降格。ブービー賞はありません。

リーグ戦の終盤になると、降格争いをしているチームは残った力を振り絞り気持ちを前面に出して頑張るので、面白い試合が多くなるのですが、この試合は全くそういうことがなかった。

正直、久々にこんな無気力な試合を観た気がします。

ブレストの選手たちは2点決められるともう諦めモードで、ブレストの選手がミスをしたらブーイングはもちろん、拍手まで起こりました。

状況としては、降格危機のブレストも予選敗退危機のNSCも同じようなものです。

明日の試合、NSCの子供達には、最後まで諦めることなく戦い抜いて欲しいと思います。


日仏交流コーディネーター
山田 剛士



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