さっき気づいた…。
うちの台所の蛇口、青い方に回したら熱いお湯出て、赤い方に回したら冷たい水出る。
こんなことあり得る!?
いやいや欠陥もええとこやでこれ!!
あれかな?お茶目なフランス人の悪戯なんかな?
あ、どうも欠陥住宅在住の山田です。
僕は学生寮に住んでいて、部屋にキッチンもトイレもシャワーも付いています。
洗濯機だけは共同です。
洗濯をしようと共同ランドリーに行きました。
しかし洗濯機は動かない。
壁の貼り紙には「洗濯をするにはmoneoが必要です」って書いてある。
moneoとは、10年以上前に登場したのに全く普及していないクレジットカードの一種。
やれやれ。
銀行で申し込みをして、一週間後にmoneoが届きました。
これで洗濯できる。
共同ランドリーに行き、moneoを機械に挿入しました。
しかし機械は受け付けない。
なんでやねん。断念。
フランス人の友達にその話をすると…
「ちゃんとmoneoのチャージした!?」
「え…!?これチャージ式なん!?」
「うん。」
なるほど。
銀行に行って、チャージ機にmoneoを挿入しました。
しかしチャージ機は受け付けない。
銀行のお姉さんに聞くと、「え?できないの?私もなぜかわからないわ。」
と、お手上げでお蔵入り。
結局使えへんのかい!!
というわけで、毎日服を手洗いしています。
穴の開いた靴下をゴシゴシしながら、遠き日の故郷の母を思い出します。
思えば、サッカー少年だった僕が毎日毎日ドロドロに汚して帰る靴下やユニフォームを
母は手洗いしてくれていました。
そのまま洗濯機に入れれば泥が詰まってしまうし、泥汚れは落ちにくいからでしょう。
しかも、僕だけではなく弟二人もサッカーをしていたし、妹もお転婆だったし、
その手洗いの量は想像がつきません。
僕がここまで来るのには、陰に偉大な母の苦労があったのだと、やっと気づきました。
洗濯機が使えないのは、
「ありがとう」もろくに言わなかった過去の自分に対する罰なのかもしれません。
便利さの中では気づかないそのありがたさは、不便さを経験することで気づくことができます。
日仏交流コーディネーター
山田 剛士
0 件のコメント:
コメントを投稿