2013年1月12日土曜日

ロンドンで、どんどん近づく、ニューイヤー。

おフランスはバカンスのお国。

年末年始に1週間のお休みをいただきまして、前後の土日を合わせて9連休でした。

というわけで、以前このブログでも紹介した美容師のまことと一緒に

イギリスのロンドンに行って参りました。


12月31日、大晦日の夜に飛行機でロンドン入り。

一足早く年が明けた日本の友達がみんなこぞってFacebookにアップしていた

年越しそばを見て、どうしてもプリップリのえび天ののったそばが食べたくなり、

このまま気流に乗って日本まで飛んでいかへんかなと願いましたが、

飛行機は無事ロンドンに到着しました。

ロンドンに着いて最初に感じたのが街の綺麗さ。

レンガ造りの街並みはもちろんそうなのですが、

郊外でも落書きを見ることがなく、道にゴミが落ちていない。

ちょっと海を隔てただけなのにこんなに違うんやなと思いました。


さて、ロンドンのカウントダウンは年越し花火が有名らしいということで、

ホテルにチェックインしてから会場のテムズ川へ。

毎年、数十万人の人が集まるということで、本当に人が多かった。

僕、ボケッとしてるから何回も迷子になりかけました。




ちょっとでも近くで見ようと、とにかく前へ前へ人混みを掻き分けて進みました。

もうこれ以上進めないなというところまで行ってカウントダウンを待つことに。


この人混みの中、地べたに座るカップルがいました。あぐらをかいてどっしりと。

彼らが座ることで、立てば空くはずのスペースが埋まり、押し合いへし合いする中なので、

非常に邪魔で、周りにいた誰もが怪訝そうな顔で見ていました。

誰だって座りたいのは一緒やし、みんな少しでも前で花火を見たいと思っています。

こういう場面では座ってはいけないという暗黙の了解のようなものがあるし、

まさに空気が読めないKY状態でした。

顔を見るとアジア人だったので、中国人か韓国人やろうと思っていました。

カウントダウンの15分ほど前になってやっと彼らが立ち、

その分スペースができたので、少し前に進むことが出来ました。

しかし、彼らが吐いた「こんなに人がいたんだ~」という日本語での一言に、僕は驚愕しました。

僕は同じ日本人として情けなくて仕方ありませんでした。


同じようなことが前にパリでもありました。

メトロに乗っていた時、たまたま隣に日本人が座っていたんです。

すごいお洒落な30代前後の男性でした。

僕らが座っていたのは、ドア付近の仮設椅子。

だんだんと車内が混んできたので、僕は椅子を上げて立ちました。

日本ではこの仮設椅子は混雑時には下げられないようになっていたかと思いますが、

こっちでは混雑時には仮設椅子には座らず立つというのが暗黙の了解、

周りの空気を察すれば、周りを気遣う気持ちがあれば、わかる話です。

止まる駅止まる駅で次々と人が入ってきて、立っている人は身動きもとれない満員電車。

それでもこの日本人男性は立たず、おまけに格好よく足を組んで座っちゃったりしてる。


僕は、日本人の持つ素晴らしい精神、特に他人を思いやり、他人に敬意を持つ精神を、

日本文化を通してフランス人に伝えようとここで必死になってやっています。

しかし、このようなマナーの悪い、空気の読めない一部の日本人の行為によって、

僕の活動は泥を塗られているような気がしてなりません。

また同時に、それを注意できなかった自分にも腹が立ちます。

あんまりこれ書きたくなかったけど、これも事実なので。

そういう日本人が増えてきていることを感じつつ、

僕自身も自分にそういうところがないか注意していきたいと思います。


さてさて、そんなことはさておき、いよいよカウントダウン。




ビルにカウントダウンの数字が映し出されます。

そしてついに…



たーまやー!!

じゃなかった。

ハッピーニューイヤー!!

さすがに日本の花火ほどはすごくないけど、いやそれでも感動しました。

今年はこの花火のように、光り輝く大きな何かを成したいですね。

そのためには、花火職人の細かく丁寧な仕事のごとく、

地道に丹念に準備しないといけませんね。




街は歌って踊ってのもう大騒ぎ。

ヨーロッパの年越しは、家族でゆっくり過ごす日本の年越しとは全く正反対なようです。

お酒が飲みたかったけどどこのお店ももうお酒は売り切れ…

お腹が空いていたけどどこのレストランももう閉店…

さらに付近の駅は封鎖されているとのことで、ホテルまで歩いて帰りました。

やっぱり日本の年越しに慣れているので、どうも新しい一年が始まった実感はありませんが、

こういった文化の違いに触れられたことは、とてもいい体験になりました。

2日目に続く…


日仏交流コーディネーター
山田 剛士


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