小学校での授業の休憩時間、僕には休む時間などありません。
決まって子供たちとの追いかけっこが始まるからです。
追いかけっこというか、僕にとっては追いかけられっこ。
まず、子供たちが僕を追いかけます。
僕は全速力で逃げます。
振り返ると子供は5人から10人に増えている。
囲まれて、逃げ場を失い捕まる。
子供たちは僕を逃がします。
また僕が逃げて、振り返ると子供の数は20人に増えていて、囲まれて捕まる。
この繰り返し。
たとえ僕が疲れようが、息が切れようが、子供たちには関係ない。
僕に出来るのは、休憩時間終了の笛が鳴るのを待つことだけ。
こんな感じで小学生にも可愛がられております。
どうも山田です。
気づけば、こちらに来てもう4か月が経とうとしています。
ただただ早い。時の流れは、追いかけても追いかけても捕まえられません。
ああ時の流れの恐ろしさよ。
光陰矢の如し。
さて、今日はちょっと告知を。
僕の後任となる次期日仏交流コーディネーターの募集が始まりました。
詳しくは(公財)兵庫県国際交流協会のHPにアップされている記事をご覧ください。
http://www.hyogo-ip.or.jp/nlist/news2012/modtreepage01_15839/
このブログの一番最初の投稿で書きましたが、
ここで今一度、「日仏交流コーディネーター」の仕事についてお話しておきます。
このプログラムは、兵庫県とセーヌ・エ・マルヌ県の友好交流事業の一環として
20年以上続いているもので、毎年一名が「日仏交流コーディネーター」として
兵庫県からフランス セーヌ・エ・マルヌ県(パリの東隣に位置する県)に派遣されます。
日仏交流コーディネーターの任務は以下の通り。
1.セーヌ・エ・マルヌ経済振興公社でアシスタントとして勤務する。
セーヌ・エ・マルヌ経済振興公社は、セーヌ・エ・マルヌ県議会(日本でいう県庁)の外郭組織で、県内の経済開発を推進する業務をしています。そこで日仏交流コーディネーターは、日本に関する案件を担当し、セーヌ・エ・マルヌ県への進出を希望する日本企業、日本への進出を希望するセーヌ・エ・マルヌ県企業の支援、仲介をします。翻訳や通訳業務が主になります。
2.マルヌ・ラ・ヴァレ大学にて日本文化についての講義をする。
マルヌ・ラ・ヴァレ大学で日本文化についての講義を行います。講義は2時間で、受講生は毎回約100人です。
3.現地小学校にて日本文化体験授業をする。また、現地小学校と兵庫県内の小学校の交流を支援する。
グレッツ市にあるジョルジュ・トラヴェール小学校で日本文化体験授業をします。また今年度から、神戸市立御影小学校との交流事業が始まり、児童の作った作品などを贈りあったりしています。授業の様子をこのブログでも書きたいのですが、写真を載せるのが難しいのでなかなか出来ません。
4.兵庫県パリ事務所のお手伝いをする。
僕がこちらに来てからはまだあまりないのですが、パリにある兵庫県事務所にお手伝いをお願いされることがあります。
5.マルヌ・ラ・ヴァレ大学にて専攻分野の講義を受講する。
僕の場合は、マルヌ・ラ・ヴァレ大学院で現代文学を専攻しています。
6.ブログで現地での生活の様子を発信する。
おかげさまで、アクセス数が5000件を越えました。
さて、一体どんな方が僕の後任となるのでしょうか。
僕自身、20年以上続いてきたこの交流事業に携わってきた全ての方々が積み重ねてきた
努力や苦労があるからこそここに立てています。
僕がここでしっかりと仕事をすることで、次の方の下地になるかと思いますので、
僕としては、一日一日を精一杯やっていくだけです。
もうすでに4か月も経ったとはいえ、まだあと8か月もあります。
やり残すことのないように、後悔することのないように、ここで燃え尽きることができるように。
まだまだ冒険は道半ば。
日仏交流コーディネーター
山田 剛士
0 件のコメント:
コメントを投稿