2014年9月15日月曜日

名がつけど、飛ばないチャリは、ただのチャリ。

日本は世界でも有数の自転車大国です。

保有台数は7000万台を超え、日本の人口が約1億3千万人ですから、およそ2人に1人が自転車を持っていることになります。

保有率だけでいうとオランダやドイツの方が多いのですが、欧米で自転車というとマウンテンバイクなどの本格的なものです。

日本ではマウンテンバイクの保有率は11%にしか過ぎず、63%をシティ車(いわゆるママチャリ)が占めます。

つまり、欧米における自転車は余暇や休暇を楽しむための遊び道具であり、日本におけるそれは日常の生活用品であるといえます。

さて、今回は、そんな自転車をピックアップします。

前回の記事では「fromage」つまりフランス語でチーズを意味する名前が付いた自転車をご紹介しましたが、それだけではないのです。

よく見ると、他にもフランス語の名前がついた自転車がいっぱいあります。

「なんでこんな名前つけたん!?」とネーミングセンスを疑いたくなるものばかりですが…。



Avec vent(アヴェック ヴァン)

「vent(ヴァン)」は「風」の意味、「avec(アヴェック)」は「~と共に」とか「~を使って」という意味なので、「Avec vent」で「風にのって」ぐらいの意味でしょうか。

正確には「Avec le vent」となるのですが、自転車らしい爽やかなネーミングかと思います。

ちなみにこの「avec」という言葉、最近の若い世代の方はご存知ないかもしれませんが、数十年ほど前までは「カップル」の意味として日本の街中で普通に使われていました。(*日本語での表記は「アベック」)

皆さんのお父さんとお母さんも、結婚前は「アベック」だったのです。

フランス語の「avec」にはカップルという意味はありませんので悪しからず。

 

Rendez-vous(ランデヴー)

この「ランデヴー」という言葉も先ほどの「avec」と同様、数十年前までは日本語として使われていた言葉で、「デート」という意味でした。(*日本語での表記は「ランデブー」)

本来はフランス語で「人と会うこと」「人と会う約束」という意味で、その「人」は恋人であろうが兄弟であろうが友人であろうが誰でもいいのですが、なぜか「恋人と会うこと」つまり「デート」の意味として使われるようになったのです。

「アメリカ人は金に生き、日本人は仕事に生き、フランス人は愛に生きる」なんて言葉をどこかで聞いたことがあります。

「アベック=カップル」にせよ、「ランデブー=デート」にせよ、「愛」にまつわる言葉がフランス語から来ていたのは、そんなフランス人のイメージのせいなのかもしれません。


そして、それやったら「あれ」もあるやろうと探していたら見つけました…。


Amour(アムール)

そのまんま「愛」の意味です。

しかし、なぜ自転車に「愛」なのでしょうか。

イメージしてください。

夕陽照りつける河川敷に二人乗りで右に左にフラフラしながらゆっくりと前へ進む制服を着た若い男女。

青春を謳歌する若者たちのその自転車に「amour」と書いていたら絵になりません?

ちょっとクサ過ぎるかな(笑)

  

Petit maman(プチ ママン)

「Petit」は「小さな」という意味と、「愛しい」という意味を持ちます。

「maman」は「ママ」というお母さんに対する呼び方ですから、「petit maman」で「愛しのママ」という意味になります。

正しくは「petite maman(プチットゥ ママン)」となりますが、こんな名前が自転車についていれば、お母さんも大変なお買い物に精が出ることでしょう。

まさに主婦の味方。
  


APRES×MIDI(アプレミディ)

正しくは「après-midi」となりますが、「午後」の意味です。

「-」のところをお洒落に(?)「×」としているところがなんか鼻につきます。

でも、認めたくないけど、お洒落な自転車です。

お洒落女子が乗るやつ。

ちなみに、写真の白以外にも黄緑と黄色の存在を確認しております。



Palme d'or(パルムドール)

この「Palme d'or」の意味は、映画好きの方ならご存知かもしれません。

あのカンヌ国際映画祭における最優秀作品賞を「Palme d'or」といいます。

「Palme」は「ヤシの葉」、「d'or」は「金色の」という意味なので、「Palme d'or」で「金のヤシの葉」となります。

受賞者に贈られるトロフィーの形にちなんでそう呼ばれています。

ちなみに、サッカーの世界最優秀選手賞である「Ballon d'or(バロンドール)」は「金色のボール」の意味。

あ、念のため言っておきますが、この自転車はカンヌ映画祭のパルムドールを受賞しているわけではありませんし、受賞作品に登場しているわけでもありませんので悪しからず。



Agenda(アジャンダ)

「Agenda」は「手帳」の意味。

限界です。

 ここまで「なんでこんな名前つけたんや?」っていうネーミングをフォローしてきましたが、これはもう無理です。

なんで手帳やねん!!


そして、最後はこちら。


Avion(アヴィオン)

「Avion」は「飛行機」の意味。

自転車なのに名前は飛行機。

形は自転車やけど飛ぶかもしれへん。


世界の科学技術は恐ろしいほどの勢いで進化しています。

数十年後、自転車が飛ぶようになる日が来るかもしれません。



山田 剛士

2014年9月12日金曜日

はいチーズ、見つけるたびに、パシャリする。

フランスの食べものといえば、皆さんは何を思い浮かべますか?

フランスパン?ワイン?フォアグラ?エスカルゴ?

色々とありますが、やはりフランスといえばチーズでしょう!


最近では日本でもチーズを使った料理が増え、チーズが好きだという人も多いですが、フランスの足元にも及びません。

チーズの年間消費量を比べるとその差は一目瞭然。

日本人のチーズ消費量が一人あたり年間2.4kgなのに対し、

フランス人のチーズ消費量は世界一で、一人当たり年間26.2kg。

なんと日本人のおよそ11倍ものチーズを食べていることになります。

確かに、フランスにはチーズフォンデュやラクレットなどチーズ料理が多いし、色々な料理にチーズを使い、パスタにもひくぐらいチーズをかけます。


しかし、日本にはフランス語でチーズを意味する「fromage」という名前の付いた自転車が溢れています。

シルバー






さらに、このたびfromageにニューデザインが登場しました。

fromageの意味に気付いたのか、ぱっと見英語にも見えるちょっと誤魔化したデザインとなっております。


ニューデザイン緑

ニューデザイン黒

乗ってる人に教えてあげたいけど、そんな勇気ない。

っていうかむしろ僕も欲しい。


山田 剛士

2014年8月2日土曜日

フランス語、落ちてないかな、いつもの道に。

みなさんはご存知でしょうか?

日本の街かどにはフランス語が溢れていることを…。

フランスのお洒落なイメージがそうさせるのか、はたまたフランス語の美しい響きがよろしいのか、レストラン、ブティック、洋菓子店、マンションなどなど、至る所にフランス語が見え隠れしているのです。

今回はそのいくつかをご紹介します。

まずは…


マンション「メゾン・ド・ブラン」

「メゾン(maison)」はフランス語で「家」の意味で、マンションやアパートの名前につけられているのをよく目にします。

「ブラン(blanc)」は「白い」という形容詞ですが、英語の「of」にあたる「de」で繋がれているので、この場合は「白」という名詞になります。

ですので、直訳すれば「白の家」となります。

日本語でもなんか違和感があるように、フランス語としてもなんかおかしい感じ。

しかも、「maison de blanc」というと「リネン製品(つまりシーツやハンカチなど麻製品)のお店」という意味があるので余計変な感じ。

そもそもフランスでは、マンションやアパートに名前がついていることがあまりありません。 



続いては…
 
アパート「Onze六甲」

「onze(オンズ)」はフランス語で「11」の意味。

なぜ「11」なのでしょうか?

部屋数が11室なのか、11番地にあるからなのか、それとも建てた人がサッカー好きなのか…想像力が掻き立てられます。
 


続いては…

アパート「モンラヴィ」

これ、めっちゃ間違ったフランス語です。

「mon(モン)」は英語の「my」にあたる「私の」という意味ですが、フランス語には名詞に男性形・女性形があり、「vie(ヴィ)」が女性名詞なので、それに合わせて「mon」の形も変わり、正しくは「ma」となります。

「ma vie」で「私の人生」とか「私の生活」という意味になりますが、なぜか間に英語の「the」にあたる「la」が入っている。
 
英語で言うと「my the life」みいたいな感じです。


まだまだいきます…
 

ペットサロン&ホテル「Rassurer」

「Rassurer(ラスュレ)」は「~を安心させる」という動詞です。

動詞を店名にしてしまうという大胆かつ珍しいパターン。

「Rassurer」の意味が示す通り、「安心して」ペットを預けられるわけですね。

っていうか今時はペットのホテルがあるんですね。そっちの方が驚き。
続いてはこちら…

ブティック「L'arc-en-ciel」

「L'arc-en-ciel(ラルカンスィエル)」は「 虹」の意味です。

婦人服を中心に子供服も取り扱っております。

名前の由来は、赤、オレンジ、黄色、緑、青、紫、、、まさに「虹」のごとく、様々な色味の服を揃えていることからきているのでしょうか、それともバンド「ラルク・アン・シエル」の影響を受けたのでしょうか。


このブティックのお隣にあるのが…

   
「Salon de eclat」

何のお店なのかよくわからなかったので、検索してホームページを見てみると…

「美魔女創作サロン」とありました。

なるほど、ここで美魔女に変身なさったご婦人が、隣のブティックでお洋服をお買い求めになるのですね。

「輝き」とか「華麗さ」という意味の「éclat(エクラ)」ですが、看板には「e」の上のアクセント記号が足りません。

また、フランス語の綴りは、母音と母音がくっつくエリズィヨンという法則があるので、正しくは「Salon d'éclat」となります。


最後はこちら…
美容室「Coupé」
ホームページを確認したところ…

『店名の「Coupé(クペ)」とはフランス語で「切る」を意味します。』とありましたが、フランス語で「切る」は「Couper(クーペ)」で、発音は同じですが「Coupé(クーペ)」だと「切った」という意味になってしまいます。
 
さらに、この美容室のガラスにはこんな言葉が…


「N'est-elle pas cette coupé?」

「あの子、この髪形じゃない?」という意味にしたかったと思われますが、最後の「é」のアクセント記号が要りません。

せっかく否定倒置疑問文という難しい文法を使っているのに、残念。詰めが甘い。

カットの方は、お客様のご要望に合わせて最後まできちんとケアしてくれるはずです。


さて、今回は名前にフランス語を冠した7つのお店やマンションをご紹介しましたが、実は、これらすべて、僕の家から最寄り駅のJR六甲道駅までの道中、わずか徒歩10分の間にあります。

決してこの界隈が特別なわけではありません。

あなたの街にもきっとあります。

仕事の生き帰りの代わり映えしない道中も、こうしてフランス語を探しながら歩いてみるといつもとは違った景色に見えるかもしれません。


山田 剛士

2014年7月14日月曜日

シメシメと、隣のメシで、味シメる。

今、世界中で日本料理がブームとなっています。

「寿司」が世界の共通語となり、「和食」はユネスコの無形文化遺産となりました。

しかし、外国人は本当の日本料理を知っているのでしょうか。


フランスには、1,500件以上の日本料理店があります。

しかし、そのうちの90%は日本人以外の中国人、韓国人、あるいは東南アジア人によって経営されています。

自分のお国の料理で勝負したらええのにと思うのですが、「日本料理」という看板を掲げているだけで客が入ってくるので、そこに味を占めているわけです。

その特徴は、「寿司」と「焼鳥」がメインになっていること。

寿司であればある程度高めに金額設定できるし、彼らは「米を丸めて刺身を乗っけるだけだから簡単に作れる」と思っている。

だからシャリが何より不味い。そして、シャリが不味い寿司は上に何を乗っけても不味い。

焼き鳥も、「串に刺して焼くだけ」と比較的簡単に作られ、またフランスにはbrochetteという串焼料理があってフランス人にも受け入れ易いため、寿司とセットになっているのでしょう。

「日本料理」は寿司と焼鳥だけではないし、そもそも日本料理の特徴は、寿司屋、焼鳥屋、うどん屋、ラーメン屋、お好み焼屋などなどそれぞれの料理によって「専門店」があり、さらにそれぞれの料理でバラエティーに富んだ様々な種類があることで、「日本料理」と一言で括れるものでもありません。


さて、パリの街中をぶらりしていると、「エセ日本料理店」のもう一つの特徴を見つけてしまいました。

実は、多くの店名が日本の都市の名前になっているのです。

きりたんぽ、ございません。
 
らっきょう、ございません。
 
ひつまぶし、ございません。
 
梅干し、ございません。
 
ゴーヤチャンプルー、ございません。
 
 
さらに、日本の都市名を店名にしているくらいなら可愛いもんだと思ってしまったのがこのお店。
 
キムチ、ございます。
完全にナメてるやん。


変わってこちらはフランス人経営の回転寿司。

「びっクラぽん」はございません。
 
まぐろと並んで、「苺の巻き寿司チョコソース添え」が流れてきました。
 
さすがに恐ろしくて手がつけられませんでした。
 
 
さて、デリバリーの代名詞といえば日本もフランスもピザですが、

フランスでは「デリバリー寿司」がその座を奪わんばかりに増えています。
 

 
僕が住んでいた家のポストにも、毎日のごとくデリバリー寿司店のチラシが入っていました。



ある日、夜遅くに帰ってきて、近所のお店がどこも閉まっているので、寿司の出前でも頼もうと電話してみました。


電話の向こうで、中国語なまりのフランス語が聞こえました。

「はい、もしもし」

ちょっと声が大きいので、電話を耳から少し離します。

「すみません、注文したいんですけど。」

「あ、もう閉店しました。」

「あれ?チラシには22時閉店ってあるけど…まだ21時過ぎですよね?」

「あぁ今日はお客さん来ないからもう閉めました。」

「は!?」

いやいやいやいや!今、ここに、いるんですけど!客!

フランスクオリティなのか、はたまた中国人クオリティなのか…。


彼らには、日本料理店の醍醐味とも言える「おもてなし」の精神すら全くありません。


多くのフランス人は、日本人と中国人、韓国人の区別がつきません。

なので、日本料理店で働いている人は日本人、日本料理店で出されるものは本物の日本料理だと思っています。

それでもフランス人はこれらのエセ日本料理を「美味しい」と言って食べています。
 
だから一人でも多くのフランス人に日本に来て、本物の日本料理を発見して欲しいのです。

きっと、「自分たちが今までフランスで食べていたものは何だったのか?」と目を丸くし、「本物の日本料理はなんて美味しいのだ」と舌を巻くに違いありません。
 
 
 
山田 剛士

2014年6月14日土曜日

歌声よ、届けかなたの、あなたのもとへ。

ブラジルカラーの黄色一色に染まったスタジアム…

待ちに待ったブラジルワールドカップが、開催国ブラジルとクロアチアの対戦でついに幕を開けました。

試合開始前のブラジルの国歌斉唱をご覧になられたでしょうか。

ブラジルの国歌斉唱が始まると、エースのネイマールをはじめ多くの選手が感極まって涙を流し、

6万人を超える観客が国歌斉唱というより「国歌熱唱」。

さらに、国歌を歌い終えるとまるでゴールを決めた時のごとく雄叫びをあげる選手たち。

さすがはサッカー王国ブラジルと思わせる凄まじい雰囲気でした。


サッカーの国際試合では、試合開始前に両国の国歌の斉唱が行われます。

僕は学校で「君が代」を習った記憶はないし、親から教わった覚えもありません。

僕に「君が代」を教えてくれたのはサッカーでした。

三度の飯よりサッカーが好きだった少年時代、テレビの前にしがみついて見た日本代表の試合で、試合前に流れるこの国歌を自然に覚えていったのです。

君が代だけでなく、学校や家庭が教えてくれない多くのことを学ばせてくれたサッカーは、僕にとって先生や父親のような存在だったのかもしれません。

さて、明日の日本代表の試合では、もちろん「君が代」が流れるわけですが、みなさんは「君が代」の歌詞の意味はご存知でしょうか。

「君が代は 千代に八千代に 細石の 巌となりて 苔の蒸すまで」
「きみがよは ちよにやちよに さざれいしの いわおとなりて こけのむすまで」

平仮名にしてみるとよくわかるのですが、「五・七・五・七・七」の形、つまり和歌となっています。

(*ちなみにこのブログのタイトルは毎回「五・七・五」になっています。)

というのも、この歌はもともと平安時代から庶民の間に伝わる和歌であり、

明治時代に国歌を定める必要が出てきた時に、この和歌に音をつけたのが「君が代」なのです。

他の国の国歌と比べると落ち着いた荘厳な雰囲気で、悪く言えば地味でちょっと暗い印象を持ちます。

しかし、僕はそこにこそ日本らしさを感じます。

例えばサッカーの試合に挑む選手を想像してみて下さい。

試合を前に選手たちは感情が高ぶってきます。そこに流れるのがこの「君が代」なわけです。

一度高まった感情は「無」の状態となり、気持ちを落ち着けることができます。

「禅」であったり「侘び寂び」とも言えるかもしれません。


国歌が終わった後、一度「無」に持って行った感情は一気に極限状態まで高まります。

大きくジャンプするためには、一度屈む必要があるのです。

言ってみれば、君が代は気持ちの「バネ」を縮める役割をしているのです。



では、この歌にはどういった意味があるのでしょうか。

「君が代は」
「天皇の御代(*在位する期間)が」もしくは「あなたの人生が」

「千代に八千代に」
「千年も、八千年も」 

「細石の」
「小さな石が」

「巌となりて」
「大きな石となって」 

「苔の蒸すまで」
「苔が生えるまで」

つまり…「天皇の御代(あなたの人生)が、千年も八千年も、小さな石が大きな石となって苔が生えるまで、ずっと続きますように」という意味になります。


君が代は、戦後以降、現在でもその歌詞が問題視されることがあります。

「君が代」の「君」は君主のことで、つまり「天皇」を意味するのがその要因です。

「君が代」を問題視する人たちは、この歌は「天皇を賛美しているからいけない」と口を揃えますが、天皇を賛美することの何がいけないと言うのでしょうか。

だったらイギリス国歌の「女王陛下万歳」や、スペイン国歌の「国王行進曲」もダメなのでしょうか。

また、「君」は「天皇」ではなく「大切な誰か、あなた」と解釈することもできます

 
「天皇の御代が永遠に続く」ということは「日本が永遠に存在するということであり」、それは「大切な誰かの人生がずっと続く」ということにつながるからです。

 その昔、世界では領土を巡っての「食うか食われるか」の侵略争いが繰り広げられてきました。

それが「戦争」だったわけです。

戦争に負けて他の国に侵略を許した場合、もちろん国はなくなり、君主は抹殺され、国民は奴隷となり、下手をすると殺されるのが常識でした。

ですから、大切な誰かを守るためには他国に侵略を許してはならず、君主が存在するということは、他国に侵略されていないことを象徴しているわけです。

日本という国は、2674年前(紀元前660年)に初代神武天皇が即位して以来、一度も侵略を受けることなく存続しており、これは現存する国家の中で最も長いのです。(*二番目に長いデンマークで1000年ちょっと)



また、「小さな石が大きな石となるまで」という歌詞は、「起こらないであろうことが起こるまで」という非現実的な比喩表現で、遠回しではありますが「永遠に」を表しています。

しかし、「小さな石が大きな石になる」という非現実的に思える現象は、実は科学的に十分に起こり得る事だそうです。
神社を訪れると、よくこんな石が置いてあるのをご存じないでしょうか。

生田神社(兵庫県神戸市)のさざれ石


橿原神宮(奈良県橿原市)のさざれ石

これが小さな石が合わさって大きな石となったもので、「さざれ石」と呼ばれるものです。

「小さな石が合わさって大きな石となる」というのは、国民一人一人が集まって一つの国を成す様子を想像させます。

この「さざれ石」のごとく日本国民が一つとなり、日本代表の勝利を信じて応援すれば、日本代表がこの「食うか食われるか」のワールドカップの戦いを勝ち抜き、最も長くピッチに立ち続けることもできるのではないでしょうか。
 

山田 剛士

2014年5月6日火曜日

ほととぎす、道に迷って、とほほです。

東京のど真ん中で、人ごみに埋もれた小さな日本人が、道に迷って立ちすくんでいます。

迷子なのに、迷子の外国人に道を聞かれました。

「わからへんなんて不親切なこと言えへん。ここぞおもてなしや!」と思い、

「あぁここね。知ってるよ」と口が滑りました。

通りすがりのおじさんに「これってあっちですよね?」と、あくまでも「知ってるで。俺、ここ知ってるけど、一応念のためおじさんに確認しとくわ」っていうスタンスで聞きました。

そしたらおじさんが無言で真逆の方向を指さしました。

東京のど真ん中で、人ごみに埋もれた小さな日本人が、赤っ恥かいて立ちすくんでいます。

どうも山田です。

皆さん、ご無沙汰しております。

7年ほど愛用していたパソコンがお逝きになられたため、全然更新ができていませんでした。


さて、3月に東京に行ってきました。

今回東京に行ったのは、3月4日から7日にかけて幕張メッセで開催された日本最大級の食料品展示会「FOODEX JAPAN」に出展するフランスの企業「ヴィ・ド・シャトー社」の通訳をするためでした。

僕がフランスで勤務していた「セーヌ・エ・マルヌ県経済振興公社」は、セーヌ・エ・マルヌ県内の企業等を支援する会社であったため、僕は大学での日本文化講義や小学校での日本文化体験授業の傍ら、日本への進出を希望する企業等への支援として、翻訳などの仕事もしていました。

今回通訳を担当することになったこの「ヴィ・ド・シャトー社」は、僕がホームページやカタログの翻訳を担当した企業の一つでした。

日仏交流コーディネーターとしての任務が終わり、帰国した現在でも、こうしてセーヌ・エ・マルヌ県の仕事ができることは大きな喜びです。
 
ヴィ・ド・シャトー社は、フランス各地にある様々な食料品メーカーや生産業者の商品を海外に輸出販売する会社で、チョコレート、ビスケット、キャンディー、マスタード、フォアグラ、ハチミツ、ジャム、岩塩、BIO食品、ワイン、ビール、リキュールなどなど、取り扱う商品は多岐にわたります。

展示会前日に会場入りし、来日したヴィ・ド・シャトー社代表のコルレ氏と再会し、大量の展示商品やサンプル商品を並べるなどブースの設営にかかりました。


ヴィ・ド・シャトー社の展示ブース


セーヌ・エ・マルヌ県経済振興公社からの支援を示すプレート


翌日から、いよいよ4日間の展示会が始まりました。
 
連日、多くの来場者の方々にご訪問いただき、あっという間に時が過ぎていきました。
 
まるでパリのお土産屋さんにありそうなお洒落なパッケージのお菓子や、ワイン大国フランスでは珍しいビール、花弁入りのジャム、スミレを使った商品などが特に来場者を惹きつけていました。


 
 
パッケージがお洒落なお菓子類
 
 

珍しいフランスのビール


僕は、通訳業務の他に、来場者にサンプルのお菓子を配ったり、企業説明や商品説明をしてまわったりもしました。
 
裏でこっそりサンプル用のお菓子をつまみ食いしてたのは内緒の話です。
 
と思ったら、コルレ氏は表で堂々とつまみ食いしてました。さすがはフランス人。
 
氏曰く、「どんな商品か食べてみなきゃお客さんに説明できないでしょ」とのこと。
 
なるほど。その言い訳もまたフランス人らしく論理的。
 
 
4日間にわたる展示会は無事終了。

輸入業者、商社、小売店など、多くの日本企業と交渉することができ、コルレ氏も満足して帰国されました。


日本には、中華料理、韓国料理、イタリア料理、フランス料理、インド料理などなど、世界中から料理や食料品が入ってきます。

さらに、外国から入ってきた料理を自分たちのの舌に合うように改良し、新しいものを作ってしまう。

ラーメン、天ぷら、オムライス、とんかつなどなど数えればキリがありません。

それでいて、お米を中心とした独自の食文化を守り続けています。

また、次から次へと流行が変化し、新しい食品が発見され開発されていきます。

これほど食のバラエティーに富んだ国は他になく、 日本はまさに「食のるつぼ」とも言える国なのではないかと思うのです。

すなわち、日本ほど食料品市場において格好の舞台は他にないでしょう。

今後、ヴィ・ド・シャトー社がその日本の市場において成功することを願っています。


さて、展示会終了後は、せっかく東京に来たので、ちょっと観光したり、友達と会ったりもしました。


 
 
まずは大学時代の友人で、以前このブログにも登場(以下リンク参照: http://takeshi-yamada.blogspot.jp/2013/01/blog-post.html)した龍樹。
 
二人で歩いてた時、龍樹が黙って携帯の画像を見せてきました。
 
夜やったし、歩きながらだったので画像がよく見えず、頭になんか巻いた男の人だというのだけわかりました。
 
「誰これ?さかなくん?」と言ってしまったが後の祭り。
 
実は、画像ではなく、龍樹のお父さんとのTV電話だったのです。
 
おっちゃんが「ぎょぎょぎょ!」と言ったたのはもはや言わずもがなな話。
 
おっちゃん、ごめんなさい(笑)
 

 
 
続いては、エコール・ポリテクニック(日本でいう東大)出身で、現在はフランスの某銀行の東京支社に出張しているフランクことキキ。
 
彼とは、お互いがまだ学生だった時に京都で出会いました。
 
日本に研修に来ていたエコール・ポリテクニックの学生と、京都でフランス語を学ぶ学生との交流会があり、そこで意気投合しました。
 
あれから5年が経ち、いまだに交流は続いています。
 
当時はやんちゃ坊主だった彼も、なんだか大人になって雰囲気が落ち着いてきた感じがします。
 
次はいつどこで再会できるのか、今から楽しみです。
 

 
 
それから、去年パリで出会ったトマとあやかちゃん。

全然関係ない龍樹を連れていきましたが、温かく歓迎してくれた美男美女のお二人。
 
ちなみにこの写真、トマは腰を屈めていますが、僕は背伸びをしています。

みんなで原宿のお洒落カフェでランチをした後、原宿ぶらり散歩をしました。

二人が居なければ、碁盤の目になった道で育った京都人の龍樹と、方角は山で判断する神戸っ子の僕は迷子になっていたことでしょう。

しかし、あやかちゃんは北海道出身の方向音痴で、実のところ全ての道案内をしてくれたのはフランス人のトマでした(笑)

関西からは遠い東京にいて、めったに会えない人たちに会えて本当によかった。

こういう出会いや再会があるから旅はいいですね。

さあ、次はどの街に行こうかな…。


山田 剛士