日本の街かどにはフランス語が溢れていることを…。
フランスのお洒落なイメージがそうさせるのか、はたまたフランス語の美しい響きがよろしいのか、レストラン、ブティック、洋菓子店、マンションなどなど、至る所にフランス語が見え隠れしているのです。
今回はそのいくつかをご紹介します。
まずは…
「メゾン(maison)」はフランス語で「家」の意味で、マンションやアパートの名前につけられているのをよく目にします。
「ブラン(blanc)」は「白い」という形容詞ですが、英語の「of」にあたる「de」で繋がれているので、この場合は「白」という名詞になります。
ですので、直訳すれば「白の家」となります。
日本語でもなんか違和感があるように、フランス語としてもなんかおかしい感じ。
しかも、「maison de blanc」というと「リネン製品(つまりシーツやハンカチなど麻製品)のお店」という意味があるので余計変な感じ。
そもそもフランスでは、マンションやアパートに名前がついていることがあまりありません。
マンション「メゾン・ド・ブラン」
「ブラン(blanc)」は「白い」という形容詞ですが、英語の「of」にあたる「de」で繋がれているので、この場合は「白」という名詞になります。
ですので、直訳すれば「白の家」となります。
日本語でもなんか違和感があるように、フランス語としてもなんかおかしい感じ。
しかも、「maison de blanc」というと「リネン製品(つまりシーツやハンカチなど麻製品)のお店」という意味があるので余計変な感じ。
そもそもフランスでは、マンションやアパートに名前がついていることがあまりありません。
続いては…
「onze(オンズ)」はフランス語で「11」の意味。
なぜ「11」なのでしょうか?
部屋数が11室なのか、11番地にあるからなのか、それとも建てた人がサッカー好きなのか…想像力が掻き立てられます。
アパート「モンラヴィ」
これ、めっちゃ間違ったフランス語です。
「mon(モン)」は英語の「my」にあたる「私の」という意味ですが、フランス語には名詞に男性形・女性形があり、「vie(ヴィ)」が女性名詞なので、それに合わせて「mon」の形も変わり、正しくは「ma」となります。
「ma vie」で「私の人生」とか「私の生活」という意味になりますが、なぜか間に英語の「the」にあたる「la」が入っている。
「ma vie」で「私の人生」とか「私の生活」という意味になりますが、なぜか間に英語の「the」にあたる「la」が入っている。
英語で言うと「my the life」みいたいな感じです。
まだまだいきます…
まだまだいきます…
ペットサロン&ホテル「Rassurer」
「Rassurer(ラスュレ)」は「~を安心させる」という動詞です。
動詞を店名にしてしまうという大胆かつ珍しいパターン。
「Rassurer」の意味が示す通り、「安心して」ペットを預けられるわけですね。
っていうか今時はペットのホテルがあるんですね。そっちの方が驚き。
続いてはこちら…
ブティック「L'arc-en-ciel」
「L'arc-en-ciel(ラルカンスィエル)」は「 虹」の意味です。
婦人服を中心に子供服も取り扱っております。
名前の由来は、赤、オレンジ、黄色、緑、青、紫、、、まさに「虹」のごとく、様々な色味の服を揃えていることからきているのでしょうか、それともバンド「ラルク・アン・シエル」の影響を受けたのでしょうか。
このブティックのお隣にあるのが…
何のお店なのかよくわからなかったので、検索してホームページを見てみると…
「美魔女創作サロン」とありました。
なるほど、ここで美魔女に変身なさったご婦人が、隣のブティックでお洋服をお買い求めになるのですね。
「輝き」とか「華麗さ」という意味の「éclat(エクラ)」ですが、看板には「e」の上のアクセント記号が足りません。
また、フランス語の綴りは、母音と母音がくっつくエリズィヨンという法則があるので、正しくは「Salon d'éclat」となります。
最後はこちら…
美容室「Coupé」
ホームページを確認したところ…
『店名の「Coupé(クペ)」とはフランス語で「切る」を意味します。』とありましたが、フランス語で「切る」は「Couper(クーペ)」で、発音は同じですが「Coupé(クーペ)」だと「切った」という意味になってしまいます。
『店名の「Coupé(クペ)」とはフランス語で「切る」を意味します。』とありましたが、フランス語で「切る」は「Couper(クーペ)」で、発音は同じですが「Coupé(クーペ)」だと「切った」という意味になってしまいます。
さらに、この美容室のガラスにはこんな言葉が…
「N'est-elle pas cette coupé?」
「あの子、この髪形じゃない?」という意味にしたかったと思われますが、最後の「é」のアクセント記号が要りません。
せっかく否定倒置疑問文という難しい文法を使っているのに、残念。詰めが甘い。
カットの方は、お客様のご要望に合わせて最後まできちんとケアしてくれるはずです。
さて、今回は名前にフランス語を冠した7つのお店やマンションをご紹介しましたが、実は、これらすべて、僕の家から最寄り駅のJR六甲道駅までの道中、わずか徒歩10分の間にあります。
決してこの界隈が特別なわけではありません。
あなたの街にもきっとあります。
仕事の生き帰りの代わり映えしない道中も、こうしてフランス語を探しながら歩いてみるといつもとは違った景色に見えるかもしれません。
山田 剛士
せっかく否定倒置疑問文という難しい文法を使っているのに、残念。詰めが甘い。
カットの方は、お客様のご要望に合わせて最後まできちんとケアしてくれるはずです。
さて、今回は名前にフランス語を冠した7つのお店やマンションをご紹介しましたが、実は、これらすべて、僕の家から最寄り駅のJR六甲道駅までの道中、わずか徒歩10分の間にあります。
決してこの界隈が特別なわけではありません。
あなたの街にもきっとあります。
仕事の生き帰りの代わり映えしない道中も、こうしてフランス語を探しながら歩いてみるといつもとは違った景色に見えるかもしれません。
山田 剛士
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