2013年7月12日金曜日

遠くまで、くまなく探せど、くまは出ず。

先週の土曜日に「ジャパンエキスポ」に行ってきました。

日本の文化、特に漫画やアニメなどを紹介する展覧会として、日本でも度々テレビなどで報道されて有名となっているこのイベント。

会場であるパリ郊外、シャルル・ド・ゴール国際空港近くのヴィルパント国際展示場に向かうために電車に乗ると、すでにアニメのキャラクターのコスプレをした人がいっぱいいて、気づいたらピカチュウとルフィに囲まれていました。

会場に到着すると、入場待ちの長蛇の列が…列に並んで待っている間にも、周りにいるキャラクターたちに目が行き、まるでアニメの世界にいるような変な感じでした。

フランス人はそもそもコスプレ好きで、それぞれが自作(?)の衣装や道具で身を纏い、お気に入りのキャラクターに扮していました。

30、40分ほどかけてやっと会場内に入ることが出来ましたが…特に何か目当てがあったわけでもなかったので、どこに行ったらいいのかわからず、とりあえずブラブラ。


まずは熊本県のゆるキャラ「くまもん」のブースを発見。


ブースにいたスタッフのお姉さんに「くまもんはどこにいるんですか?」って聞いたら、

「さっきここにいたんですけど、もう帰っちゃいました!」と言われました。

「えぇぇぇーーー!?まじで!?」

「でも会場内を探せばどこかにいるかもしれませんよ。探してみてください。」

この馬鹿でかい会場の中で、数万体のキャラクターの中からくまもんを見つけるのは至難の業ですが、せっかくなのでくまもん探しに出かけました…。

だって、くまもんに会いたいもん。


さて、こいつらは…


違う…マリオの体型はくまもんと似てるけど、違う。

っていうかこいつら本家のキャラクター以上にキャラが濃いわ!



あれ?赤いほっぺのキャラクターがプリクラの列に並んでる…


違う…あれピカチュウやん。

それにしてもプリクラすごい並んでるなぁ。

パリの街にもプリクラの機械置いたら流行るやろうなぁ。


流行といえば、フランスでも大人気のワンピース。


「俺たちワンピース(ひとつなぎの大秘宝)を探しに旅に出るんだ!」

頑張ってください。僕はくまもんを探しています。


おや?あれはもしかして…


いや違う…ドラえもんやん。「-もん」の元祖やん!

ブース全然人おらんし…ジャン・レノ連れて来たらよかったのに。


あ!僕が大好きなもののけ姫のサンを発見!


サン、めっちゃかわいいやん。

「サーン!サンはどこだぁー!?」

あ、違う違う…。

「くまもーん!くまもんはどこだぁー!?」


そんな時、「さっきあそこにゆるキャラがいたよ」との有力情報が!

行ってみると…


くまもんちゃうやん、ひこにゃんやん!

それにしても、ひこにゃんは人だかりができる大人気。


ひこにゃんとナルト少年のご対面。

おそらくここでしか見れない組み合わせ。

ひこにゃんに会えたからくまもんはもうええや…。

だってお腹空いたんやもん。

散々歩きまわってお腹がペコペコ…というわけで飲食ブースへ。

しかし、来場者数と飲食ブースの数に大きな開きがあり、どこのお店も大行列。

結局、列に並んでからたこ焼きにありつくまで1時間以上かかりました。


1時間並んで、しかも1年ぶりのたこ焼き…めっちゃ美味しかった。

腹ごしらえしたところで、もうちょっとブラブラしてみることにしました。

漫画、アニメ以外にも、テレビゲーム、メイド喫茶、バイク、日本酒、和菓子、書道、畳、剣道、弓道、合気道などの体験コーナー…などなど様々なジャンルのブースが立ち並んでいました。

色々なブースがあった中で、一番おもしろいと思ったのがこれ!


ニコニコ生放送の「超 歌ってみたのど自慢ステージ」。

素人がステージに上がってカラオケを披露し、それがニコニコ生放送を通して世界中に流れる、という企画。

ちなみにこの写真の男性は、アジア系フランス人でしたが、歌はあまりお上手ではないようで、

画面上には辛辣なコメントがずらり。

日本のネットユーザーは手厳しいですね。

それにもめげずに、彼はアニメソング(?)を気持ちよさそうに歌っていました。


結局、最後までくまもんには会えませんでしたが、なかなか面白いイベントでした。

来場者数は4日間で約20万人だそうで、さらにその8~9割はフランス人でした。

(ブーススタッフ以外は)日本人とはほとんどすれ違うこともありませんでした。

フランスでの日本の漫画やアニメの人気は本当にすごいなと感心しました。

僕は、世界中の人たちに、もっと日本の文化や歴史、もっと言えば日本人の精神を知ってもらいたいと思っています。

フランス人はもちろん世界中の国の人たちにとって、日本という国はいまだに「未知の国」です。

そんな中で、漫画やアニメが、その「未知の国」を知るきっかけになっていると感じます。

漫画でもアニメでもゲームでも音楽でも日本食でも入口は何でもいいんです。

何でもいいからまずは日本について興味を持ってもらって、そこから「日本のことをもっと知りたい」とか「日本に行ってみたい」という人が増えれば嬉しいなと思います。


日仏交流コーディネーター
山田 剛士

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