本日、8月21日は「ハニーの日」です(*僕が勝手に言うてるだけ)。
「ハニー honey」は英語で「蜂蜜」の意味ですが、「蜂蜜」とはミツバチが採取した花の蜜を、その「緻密」に作り上げられた巣から取り出したものです。
ちなみに「新婚旅行」を意味する「ハネムーン」は「ハニームーン」が訛ったもので、直訳すると「蜂蜜の月」です。
月に羽が生えたわけでも、月のうさぎが跳ねたわけでもございません。
さて、ここで問題です。フランス語では「ハネムーン」を何と言うでしょう。
正解は...
「La lune de miel ラ リューヌ ドゥ ミエル」です。
La lune が「月」、deは「~の」、mielは「蜂蜜」の意味なので「蜂蜜の月」、英語と同じですね。
では、なぜ「蜂蜜の月」が「新婚旅行」の意味になるのでしょうか。
その昔、古代バビロン(現在のイラク南部あたり)では、「蜂蜜」には滋養強壮・精力増強の効果があるとされ、またミツバチが多産であることにあやかって、新婚夫婦に「ミード」という蜂蜜を使ったお酒を贈る風習がありました。
新婚夫婦は、結婚後はじめのひと月は家から出ずに、この「蜂蜜酒」を飲んで子作りに励みました。
このことから、この結婚後はじめのひと月が「蜂蜜の月」と呼ばれるようになります。
そして年月が経ち、この習慣は廃れてしまうのですが、その代わりに新婚夫婦は結婚後に旅行に出かけるようになったため、この旅行のことが「ハネムーン(蜂蜜の月)」と呼ばれるようになりました。
習慣は変われども言葉は変わらずに残ったわけです。
さて、先述の通り、蜂蜜はフランス語で「le miel ル ミエル」ですが、「新婚旅行」では、いいところもそうではないところも含めて、お互いの知らなかったところが「ミエル」わけですね。
8月21日の「ハニーの日」には、蜂蜜酒でも飲みながら、または「歯にいい」ものでもつまみながら、ご夫婦で新婚の頃を思い返してみてはいかがでしょうか。