夏のある日。
パリの道を歩いていると、いきなり「ピピィィィーーーーーーー!!」という警笛が鳴り響き、
警察によって車道が封鎖されました。
「なんやなんや!?事件か!?事故か!?」と思って見ていると…
道の向こうからすごいスピードで人の塊が!!
よく見ると…ローラースケート!!
もちろん車を制止する警察官もスケートを履いています。 |
数百人ものスケーターが気持ちよさそうに駆けていきます。
パリでは週末になるとローラースケート愛好者のために、車道が解放されます。
芸術や文化に寛容なフランスらしい光景です。
数日後、会社にて。
「タケシ、明日のお昼休みにスケートしに行くけど来る?」と言われました。
「スケート?まじで!?行く行く!でもやったことないし大丈夫かな…」
「大丈夫!大丈夫!」
フランス人の大丈夫ほどあてにならないものはないけど…まぁいっか、楽しそうやし!
そして、翌日のお昼休み。
雲一つない快晴!絶好のスケート日和!
同僚の車に乗り込み、到着したのはスケート場。
なんや、道で走るんやないんか。まぁいっか、どうせ道で走ったら置いてかれるだけやし。
中へ入ると…
「ん?なんか寒いな。クーラー効かせ過ぎやろココ。」って…
アイススケートやないか!!
てっきりローラースケートやとばかり思っていた僕。
まさか夏にアイススケートやとは思いませんでした。
アイススケートなんかほぼ15年ぶり。
っていうか僕、実はサッカー以外のスポーツはまるで出来ないんです。
そして、案の定…
リンクに入ってものの数十秒で、思いっきり尻もちをついてしまいました。
「ハハハハハーーーー!!」ってみんなに大笑いされました。
滑れないけどスベらない。
そんな滑れない僕に救世主が…イルカさんです。
イルカさんにさえ捕まっていればもうコケることはありません。
しかし、そんな甘い世界ではありません。
リンクの真ん中でイルカさんを奪われ…
上司のエロディに引っ張りまわされました。
いたずらっ子を上司に持つと大変です。
そのお陰でコツをつかんだのか、最後の方は人並みに滑ることができるようになっていました。
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